第72話「有酸素運動の注意点」
前回は運動について書きました。 
    痩せるには、有酸素運動というのが世の常識・・・ 
しかし、40歳以降の、とくに女性にはあてはまりませんよ、という話でした。 
    今週は、じゃあどうしたらいいの・・・というお話。 
有酸素運動というと、ウオーキング、ジョギング、エアロバイク、エアロビクスなど。 
    たしかに、痩せそうですよね。 
でも、ホントはとっても効率が悪いのです。 
    あなたも、運動しているわりに痩せないなあ・・・なんて思っていませんか? 
それはなぜか・・・
人間は40歳以降、急激に基礎代謝が落ちてゆきます。 
    前回書いたとおりです。 
でも、じっさいのところは、「基礎代謝の低下=筋肉量の低下」なのです。 
    特に女性の場合は、もともと少ない筋肉がさらに少なくなってくるのです。 
カロリーを消費する筋肉そのものが減っているんですよ・・・
だから、いくら有酸素運動をしても、消費量が少なすぎるのです。 
    つまり、超少ない筋肉でいくら運動してもくたびれもうけ・・・というわけ。 
まあ、たとえて言えば、燃費の良い車で運転しているようなものです。 
    同じ距離を走るのでも、4000CCの大きなエンジンとハイブリッドカーでは燃費が違います。 
大きなエンジンなら、5キロも走れば1リッターのガソリンを消費します。 
    しかし、燃費の良いハイブリッドカーなら1リッターで35キロも走れます。 
40歳以降の女性は燃費の良いハイブリッドカーのようなものです。 
    走っても、走っても、ガソリン(脂肪)が減りません。 
しかも、有酸素運動を20分くらいで切り上げる方は、まったく脂肪が燃焼していません。 
    脂肪が燃焼するには20分くらいの準備運動が必要なのです。 
もちろん、20分の運動でも、血行もよくなり、カラダには良いのです。 
    でも、ダイエット効果は「ゼロ」です! 
ただ、おなかがへるだけ・・・・
あなたは無駄な努力をしていませんか? 
    これは効率が悪いというより、悲しいです・・・涙 
ホント悲しいです。 
    何にも役にたたない運動を続けるなんて・・・ 
もちろん、男性でも同じですよ。 
    女性よりは筋肉があるといっても、やっぱり減少するのは避けられません。 
男性の場合は、せいぜい燃費の良い、コンパクトカーといったところ。 
    年齢とともに痩せにくくなるのは同じです。 
じゃあどうするか・・・
「筋トレ」です!
それしかありません。
基礎代謝の落ちた中年以降は、まず「筋肉トレーニング」が必要なのです。 
    車の場合と逆で、いかに燃費の悪いカラダを作るか・・・ということです。 
燃費の悪いカラダなら、いくらでもガソリン(脂肪)を消費します。 
    燃費を悪くするのに一番いいのが、エンジンを大きくすること。 
人間のエンジンは筋肉です。 
    だから「筋肉量の増加」でエンジンのパワーアップができます。 
筋トレをすると、筋肉量が増えて基礎代謝がアップします。 
    すると、何にもしなくてもカロリー消費量が増えます。 
さらに、そのカラダで運動すると、筋肉量に比例して消費カロリーが増えてゆきます。 
    それこそ、雪だるまのように消費カロリーが増えてゆきます。 
意外と知られていませんが、有酸素運動で筋肉は増えません。 
    いくら運動をしても増えません。 
マラソン選手はガリガリでしょ。 
    いくら運動しても、筋肉量は増えないのです。 
まあ、あれだけ走れば消費カロリーも多いです。 
    でも、一般の人には無理な運動量ですよね。 
だから「筋トレ」なんです。 
    しかも、メリットは消費カロリー増加だけじゃありません。 
まずは、運動時間の短縮です。 
    なにしろ、有酸素運動では20分以上続けないと効果はゼロです。 
しかし、筋トレなら5分でもできます。 
    さらに、ジムに行かなくても家で出来ます。 
お金がかからないし、道を走って、交通事故の危険がありません・・・笑 
    それだけじゃありませんよ。 
筋トレは1日おきでいいんです。 
    週3日やれば効果的です。 
なぜかというと、筋肉増加のメカニズムのためです。 
    筋肉を増やすためには、いったん筋肉細胞を破壊する必要があるんです。 
つまり筋肉に強い負荷をかけると筋肉細胞が壊れるんです。 
    この壊れたところを修復する時に筋肉が太くなります。 
この筋肉の修復時は運動を休む必要があるんです。 
    だから、毎日筋肉トレーニングをすると逆効果なのですね。 
ようするに、運動して筋肉を破壊し、カラダを休め、細胞を修復して太くなる。 
    その繰り返しで筋肉は増強してゆくのです。 
まだ、メリットがあります♪
破壊した筋肉を修復するのはカラダにとっても大変な作業・・・ 
    そのため、「成長ホルモン」が盛んに分泌されるのです。 
成長ホルモンは若いときにはたくさん分泌されます。 
    しかし、年をとると分泌量が少なくなってきます。 
当然ですよね・・・
しかし、筋トレによる筋肉修復には必要・・・・ 
    だから、通常の何倍も分泌されるようになるのです。 
この「成長ホルモン」は別名「若返りホルモン」と呼ばれています。 
    成長ホルモンが修復するのは痛めた筋肉だけではありません。 
カラダ全体の修復もしてくれるのです。 
    とうぜんお肌も修復してくれます。 
美容と老化防止に最適です♪
さらに、成長ホルモンは脂肪を分解するチカラが最強なのです。 
    通常、脂肪を消費するまえに、分解する必要があります。 
その分解力が最高なんです。 
    つまり、筋トレは脂肪を消費しませんが、分解をしてくれるのです。 
すると、どうなるか・・・ 
    頭の回転が速い人はもうわかりましたね。 
運動には順番があるのです。
筋トレをして、そのあとに有酸素運動をする! 
    これが最強のダイエット運動プログラムです。 
しかも、筋トレをすると、基礎代謝が一時的に上昇します。 
    つまり、筋肉が増加していなくても、基礎代謝が一時的に上がるということです。 
この効果は6時間ほど続くそうです。 
    さらに、運動して筋肉が増加すれば、とうぜん素晴らしい効果があります。 
あ、そうそう、ご心配なく・・・ 
    女性は筋肉ムキムキにはなりません。 
どんなに頑張っても、女性は筋肉質になりません。 
    しなやかなメリハリボディになるだけですから♪ 
とくに鍛えると良いのが、「伸筋」と呼ばれる筋肉。 
    筋肉にはカラダを伸ばすものと曲げるものがあります。 
このカラダを伸ばす筋肉が「伸筋」なんです。 
    そのなかでも最大なのが「大腿四頭筋」と呼ばれる太ももの前側です。 
    そして、大事なのが「上腕三等筋」という二の腕の裏側です。 
そう、部分痩せで大事なところです♪ 
    この「伸筋」は年齢とともに衰えやすいのです。 
ここを鍛えると効果大ですよ。
次に大事なのがカラダを支える筋肉。 
    とくに首・背中・お腹・腰・お尻の筋肉です。 
でも、まずは太ももを鍛えるスクワットから初めてみてはどうでしょう。 
    道具も場所もいりませんが、効果は大きいです。 
ヒップアップにも役立ちます。
そして腕立て伏せが手軽です。 
    できなかったらひざをついたままでもいいんです。 
これにより、腕の裏側と胸とお腹が鍛えられます。 
    腕は細くなり、バストはアップし、お腹は引き締まります。 
一石三鳥なのでガンバろう!
筋肉痛になったらシメタもの・・・ 
    成長ホルモンがあなたを若くしてくれますよ♪ 
こう説明すると、なんだか筋肉痛が嬉しかったりして・・・笑 
    ぜひ、あなたも筋トレにチャレンジしてみてください。 
筋トレと私のオススメする食事法を合わせてやってみてね。 
    すると、1ヶ月後には見違えるような「あなた」と出会えます。 
楽しみにしてくださいね♪
あなたのお便りをお待ちしています。