198【メインデッシュはひとつで】
年末にかけて、忘年会等でたくさん食べる機会が増えます♪ 
ダイエットは気になるけど、大事なお誘いを断るわけにもいきません。 
そこで、アドバイスをしておきますね。 
    ワタシのダイエット法は、肉を食べてもかまわないし、お酒だってOKです! 
といって、ありったけ食べたら太るし、おなかの具合も悪くなる。 
    なんとか、飲み会に参加しつつ、おなかスッキリで太らない方法が必要ですね。 
まあ、若い方なら、太ることを気にしなければなんでも食べられます。 
    でも中年すぎると、なんだかオナカにもたれることが増えてきますよね~! 
だいたい、年を重ねると、ふつう「油モノ」が食べられなくなってきます。 
    天ぷら・フライを始めとして、大量に油を使っている料理は食後にもたれるようになりますね。 
これは、消化酵素が枯渇してきた証拠です。 
    いわゆる老化現象のひとつですが、体内で作る消化酵素が少なくなってきたのです。 
消化酵素というのは、無限に作られるわけではありません。 
    一生のあいだに作られる消化酵素には限りがあり、無駄遣いすると無くなってしまうのです。 
とくに、油モノというのは消化に負担がかかります。 
    しかも炭水化物・たんぱく質・脂質を同時にたくさん食べると、とっても消化が大変なのです。 
たとえば、「カツ丼」などが代表です。 
    ゴハンで炭水化物、豚肉でたんぱく質、油で揚げているから脂質もたくさんありますね。 
もともと、これら三大栄養素は、それぞれ別の消化酵素が担当します。 
    炭水化物のアミラーゼ、たんぱく質のトリプシン、脂質のリパーゼ等が良く知られています。 
これらは、それぞれ消化する臓器と、そのペーハーが違います。 
    (注:ペーハーとは、酸性とアルカリ性の度合いを示す指標です) 
アミラーゼは唾液に含まれ、炭水化物の消化を担当していますが、ペーハーはほぼ中性。 
    リパーゼは胃液に含まれ、脂質の消化を担当しますが、ペーハーは強酸性です。 
    トリプシンは膵液に含まれ、たんぱく質を消化しますがペーハーは弱アルカリ性です。 
分かりやすいように、消化酵素の一部を紹介しました。 
    本当は、もっと多くの消化酵素が働いているのですが、代表選手だと思ってください。 
これを見て、なにか気がついたでしょうか? 
    そう、消化というのは、「胃」だけが担当するものではない・・ということです。 
そして、たんぱく質と脂質では、消化酵素のペーハーが「真逆」なのです。 
    つまり、たんぱく質と脂質は「同時に消化できない」ことを意味しています。 
だから、コッテリした揚げ物を大量に食べると消化に時間がかかるのです。 
    ただし時間をかけても、結局は完全に消化できず、未消化のまま小腸へ送られます。 
すると、分解されない食物は栄養素として吸収できないわけです。 
    この場合、未消化の食品が血液中に入り込み、白血球の攻撃をうける事もあるのです。 
栄養素ではなく、食品のまま血管の中に入ったために、「異物」として認識されるからです。 
    そうすると、悪性のウイルスや細菌と同じように、カラダの防衛反応として攻撃されます。 
これが、アレルギー症状の原因にもなるんです。 
    かゆみや痛みを始めとして、精神的な症状までふくめ、あらゆる症状の原因になります。 
これを「遅発性アレルギー」といい、「急性アレルギー」とは別のものです。 
    医者にいっても、多くの場合、皮膚疾患や様々な痛みは原因不明と言われることが多いです。 
その原因が「食物」にあることは考えられていません。 
    医者に行って「遅発性アレルギー」と説明しても、コトバそのものを知らないようです。 
この遅発性アレルギーは、中年過ぎたら、ほとんどの方が、なにかを持っています。 
    だから、本当はカラダの不調の多くが「食品」に原因があるのです。(船田もあった) 
もちろん、遅発性アレルギーそのものが肥満の原因になっていることもあります。 
    この分野は、日本の医学は無視しているのか、知らないのか・・・お寒いかぎりですね。 
まあ、たんぱく質と脂質は「料理」としてセットであることが多いです。 
    だから、防御法としては、油を使った料理は控えめにした方がよいとしかいえません。 
また、炭水化物とたんぱく質も当然一緒に消化できないモノです。 
    だから、本当は肉類とゴハンをいちどに大量に食べることはいけないこと。 
少量のお肉と、適正な量のゴハンなら、そんなに負担にはならないでしょう。 
    でも、オナカが苦しくなるほどたくさんたべたら、胃腸は本当に悲鳴をあげています。 
だって、消化しようにもできないのですから・・・。 
    とうぜん、未消化のまま、多くの食品が小腸に送り込まれ、カラダに被害がでます。 
被害を出さずに、飲み会等をクリアするにはどうするか? 
    前置きの説明が長くなりましたが、ここからがポイントです^^☆ 
それは、「炭水化物系」の食物と「たんぱく質系」の食物を分けることです。 
    お米や小麦粉が原料の食品と、お肉やお魚を分けて、一緒に食べないようにするのです。 
つまり、炭水化物をメインにするなら、お肉は控えめにする。 
    ぎゃくに、たんぱく質系のお肉等をメインにするなら、ゴハンは控えめにする。 
また、お魚とお肉も、消化酵素が違います。 
    だから、おなじたんぱく質系ですが、肉と魚は同時に食べない方がいいのです。 
だから、お魚をメインにする場合はお肉を控えめにする。 
    お肉をメインにする場合は、お魚を控えめにすることが必要です。 
もちろん、どちらの場合も野菜は食べて構いません。 
    むしろ、消化酵素をたくさん含む、生野菜などは積極的に食べたほうがいいです。 
また、スープ系や飲み物は始めに飲んでおくほうが胃にやさしいです。 
    ガッツリ食べた後の「水分」は、消化の妨げになるだけで、胃にはとっても迷惑です。 
もちろん、お酒を飲む機会も多いでしょう。 
    お酒を飲む場合は、炭水化物を控えめにしたほうがいいです。 
そして、やっぱり、アルコールの「ちゃんぽん」も避けたほうが無難です。 
    よく、お酒のちゃんぽんは悪酔いするといいますが、酵素の観点で言えば当然ですね。 
これは、飲み会などでも当然ですが、日常生活にも応用できます。 
    これはダイエットにも関係ありますが、どちらかというと「アンチエイジング」の問題です。 
つまり、老化を遅らせる食生活といえますね♪ 
    これは「食物酵素」を補給しつつ「消化酵素」を節約する食生活です。 
最近の研究で、消化酵素の製造には限りがあることが分かっています。 
    ようするに、消化酵素が作れなくなったら、寿命になるというわけです・・・。 
まあ結論は、それぞれの栄養素は、違う消化酵素で消化しているということ。 
    お酒のちゃんぽんだけではなく、「食品のちゃんぽん」も本当は避けた方がいいのです。 
いっぱい書いたので、食事の論点を整理しましょう。 
    これを守ることで、老化を遅らせることができ、最強のダイエット法にもなります。 
・スープや飲み物など、水分は食事の前に飲む。 
    ・果物や生野菜は、なるべくメインの食事前に食べる。 
    ・お肉等のたんぱく質をたくさん食べるときは、ゴハンやパンを抜く。 
    ・ゴハンやパン・パスタをたくさん食べるときは、お肉やお魚を控える。 
    ・ご馳走を食べるときは、肉を中心にするか、魚を中心にするか、どちらかにする。 
    ・お酒を飲むときは、ゴハンやパンを抜いた方がいい。 
    ・甘いデザートは、メインの食事の後に食べる。 
    ・食事はよく噛んでゆっくり食べる。 
今日のタイトルも、そのことを表現しています。 
    つまり、「メインデッシュはひとつに絞る」ことが理想です。 
これを見ると、レストランの一般的な「フルコース」は理にかなっていますね。 
    始めにスープとか野菜中心の前菜が出て、お肉か魚を選び、パンはちょびっとです(笑) 
日本の場合は、伝統的にゴハン中心でお肉などは、ほんの少量です。 
    そして、負担の少ない大豆製品等でたんぱく質を補給するから、やはり理にかなっています。 
西洋も日本も、長い歴史の中で、健康的な食生活が確立されてきたのでしょう。 
    しかし、近代の経済発展にともない、食生活が乱れに乱れてきたのが問題なのだと思います。 
その食生活の乱れが、体調の悪化と肥満を招いているのです。 
    どうかそのことを忘れないで頂きたいと思います。 
【編集後記】 
    だいぶエラそうなことを書いてしまいました。 
    ここで、ワタシもザンゲしないといけないですね。 
じつは、船田はとっても食いしん坊で、食べ物に目がないのです。 
    いままで、どれだけ食べ放題・バイキング・ビッフェ等に出かけたでしょう・・・笑 
ざっと思い出しても、10店舗以上の食べ放題に参加しています。(複数回で・・) 
    ファミレスの食べ放題、ホテルのバイキング、マクロビオティックのビッフェまで様々。 
ツイこのあいだも、パスタの食べ放題に出かけてしまいました。 
    そこでパスタ3皿とピザとサラダとケーキを食べて、オナカいっぱい・・・汗; 
すいません、アホなやつで・・。 
    そんな生活でも、BMIを20以下にキープしているので・・・許してね。 
食べ放題を食べながら、太らないコツがあります。 
    それは、やっぱり今日書いたことがひとつのポイント! 
食べあわせに気をつけることと、もうひとつは食べた後のフォローです。 
    じつは、食べ物というのは、食べてすぐ脂肪に変わる訳ではないのです。 
だから、食べたあとすぐに体重が増えでも脂肪ではないのです。 
    食べた後に体重が増えているのは、じつは食物中に含まれる「水分」が原因です。 
食物というのは、その多くが80%近い水分量をもっています。 
    仮に1kg食べたとしても、そのうち800gが「水分」なのです。 
だから、オナカいっぱい食べたら、その後、24時間かけて食事を調節します。 
    基本的には12時~15時の間に食べ放題して、夕食はごくかるく済ませます。(または抜く) 
そして、次の日の朝も、フルーツ中心のプチ断食をする。 
    さらに、次の日の昼食も、オナカに負担の少ない素材の少食にするのです。 
そして、腎臓や血液中にある、余分なカロリーを消費するべく、頑張って歩いてください。 
    こうして食べ放題のアフターフォローをしっかりすると、太らなくてすみます。 
実際は、食べたものが脂肪になるには数日後のことなのです。 
    だから、食べたくなったらしっかり食べて、アフターフォローしてくださいね~♪