156【玄米と白米の違い】

私はダイエットに玄米をオススメしています。
自分自身が玄米でダイエットしたし、効果があると思っているからです。

玄米の効用には、現在、様々な説(?)があります。
それは、「良い」というものと「悪い」ものがあるのです。

当然、白米は現代日本の主食です。
しかし、これにも当然「良い」と「悪い」があるのです。

これはお米に限ったことではありません。
すべての食品には「効用」と「リスク」が混在しています。(リスクとは危険にあう可能性のこと)

つまり「栄養」と「毒」の両方が含まれているのです。
しかし、いっぽうでは「毒」は「薬」でもあるのです。

ようするに、ある食品を食べても、人によって効果は違うということです。
その方の体質や生活習慣により、効果は違うし、良くも悪くもなるんです。

ここで、主食のお米にもどります。
私は基本的に玄米食を勧めていますが、問題点もあるのです。

問題点その1
穀物や豆類など、「種」としての食物には「酵素抑制物質」が含まれています。
この物質は、種が種としての使命を果たすために含まれているものです。

つまり、一定の条件が満たされないと発芽しないようにプログラムされているのです。
このプログラムを解除して、種が発芽するには、「水分」と「一定の温度」が必要です。

そのため、穀物や豆類を生のまま食べると問題があります。
つまり、消化酵素を生産する「すい臓」の仕事が多くなって悲鳴をあげるのです。

消化には人体で作る「消化酵素」のチカラが必要です。
「種」には酵素のチカラを無力化する酵素抑制物質があるため大量の消化酵素が必要なのです。

この酵素抑制物質をリセットするには、水につけておくか、加熱する必要があります。
だからこそ、主食になるお米や大豆は「加熱して食べる」ことが大事になるのです。

仮に生で食べたいなら、水に浸して「発芽玄米」にすると問題ありません。
ただし、日常的に常食しなければ被害は少なく、たまに生で食べても問題ありません。

わたしは「生命力」としての玄米を勧めています。
以前もちょっと書きましたが、炊飯した段階で生きていません。

つまり、ここでいう生命力とは「鮮度」のことを考えています。
たとえ同じ成分の食品でも、作ってすぐと、作って保存したものでは違いがあります。

玄米から白米にした段階で、すでに生命力はありません。
玄米は、炊飯する直前まで生命力がありますから、この点が違うと思っています。

ようするに、玄米といえども、生命力の「のこり香」を利用していることになります。
この点は、ワタシの感じていることであり、現在も科学的な根拠はありません。

しかし、現代科学というのは、いまだ未熟なものです。
「葉っぱ」ひとつ作り出すことはできないのですから、未知の領域だと思います。

だから、白米を食べる場合でも、精米してすぐ食べれば生命力が強いはずです。
白米は時間がたつと、味も鮮度も劣化しますので、自宅に精米機があるといいですね。

問題点その2
玄米には、表皮の部分に「フィチン酸」という物質が含まれています。
これは、金属イオンなど有毒な成分を体外に排出する性質があります。

また、抗ガン作用もあることが確認されています。
毒素を排出してくれる、玄米特有の大事な成分だと思います。

しかし、良い部分の反面、鉄やカルシウムなどのミネラルと結合してしまうのです。
すると、有用なミネラルも体外に排出するという問題が発生してしまいます。

そのため、意外とミネラル不足になる可能性があるのです。
しかしミネラル不足は、副食で補うのが普通ですので、大きな問題はないと考えます。

もともと玄米が白米より優れている理由は、「栄養素」と「食物繊維」になるでしょう。
しかし、栄養素が多いといっても、おもに「ビタミンB群」と「マグネシウム」のことです。

玄米だけ食べて生活するなら、フィチン酸の問題がなくても、やはり栄養不足でしょう。
しかし、ビタミンB群とマグネシウムは、ダイエットにとても大事な働きがあります。

さらに、食物繊維が豊富なのは明らかです。
これも、便秘の予防や毒素排出に大きなチカラがありますね。

ですから、ダイエットとして考えるなら玄米はやはりオススメ主食になります。
もちろん白米でもダイエットができますが、玄米より、さらに副食に気を使う必要があります。

白米にも栄養素は残っていますが、減っているのは事実です。
ビタミンB群とマグネシウムも20%に減っているから副食で食べる必要がありますね。

そして、さらに炊飯すると、ビタミンB群は50%ほど消失します。(マグネシウムは減らない)
だから、もともとの玄米で100とすれば、炊飯後は「玄米50%」「白米10%」が残ります。

ビタミンBは動物性食品にも多く含まれているので、そんなに問題はないでしょう。
問題なのは、現代人の「マグネシウム」不足の問題だと思います。

マグネシウムはカラダの代謝反応をつかさどる大事なミネラルです。
とうぜん、脂肪や糖分の代謝にも必要なわけですから、健康やダイエットに直結します。

ところが、この、マグネシウムは「お肉系食品」にはほとんど含まれていないのです。
おもに、玄米・大豆・野菜・海藻・魚介類などに含まれますが、現代人に足りないものばかり。

だから、マグネシウムという点を考えても、やはり玄米はすぐれたダイエット食でしょう。
健康のために玄米を食べるという方なら野菜や海藻を食べているのでダブル効果です。

しかし、当然マグネシウムだけではダメなので、副食でカルシウム等のミネラルが必要です。
これは白米でも同じ事がいえますが、より、野菜や海藻が必要になるということです。

また、玄米では「農薬」の使用を心配するかたもいるでしょう。
玄米は皮がついているので、そんな心配も当然かと思います。

しかし、心配するにはおよびません。
なぜなら、玄米には、さらなる表皮の「もみがら」がついているからです。

仮に農薬散布が残っているとしても、表皮の「もみがら」は食べませんね。
なかには、しみこんでいるというのが心配という方もいるかもしれません。

しかし、そういう場合は、減農薬米か無農薬米を買うことだと思います。
いずれにしても、日本は農薬の使用基準が厳しいですから安心していいと思います。

そして、大事なことが、先ほど書いた「フィチン酸」のことです。
この物質は、有毒な物質を体外に排出するという、すばらしい効果があるんです。

この効果は、重金属はもちろん、放射能まで排出してくれると聞きます。
以前読んだ本で、長崎に原子爆弾が落とされたときの事が書いてありました。
被爆地にいたのに、玄米食のおかげで放射能障害の現れなかった人がいるそうです。

また、パーティで毒入りワインを飲むという事件も読んだことがあります。
そこでも、玄米を常食していた人には中毒症状が出なかったということです。

もちろん、玄米ならどんな毒素でも排出するとは思いませんが、こんな事実もあるのです。
ですから、日本の安全基準を守って育てられた玄米が、農薬で危険ということはないと思います。

さらに、玄米の成分として、フェルラ酸、ガンマオリザノールという成分も有名です。
どちらも紫外線防止効果や酸化防止効果が高く、化粧品などに多く使われます。

コレステロールの調整や皮膚の老化防止や血液循環促進剤としての効果もあります。
自律神経失調症や更年期障害のサプリメントとしても多く使われています。

まさに、食べる化粧品でもあり、サプリメントみたいなものです。
それが天然の成分として副作用もないというのですから、ありがたいですね。

実際、玄米を食べ始めると肌の調子はよくなります。
さらに、血液の状態もよくなることを自分で体験しました。

さらに玄米は「GI値」が低く、太りにくい主食だということです。
これは「グリセミック指数」といい、低インシュリンダイエットといいます。

インシュリンというのは、血液中の血糖値が高くなると分泌されるホルモンです。
このホルモンの仕事は、血液中の栄養分を脂肪に変換させて蓄積すること。

つまり、太るための仕組みがインシュリンなのです。
このGI値が低いということは、栄養素が脂肪になりにくいことを示しています。

つまりGI値が高いほど、脂肪が蓄積されて太りやすいということです。
このGI値が「白米は88」「玄米は55」なので、圧倒的に白米が太りやすいことになります。

ちなみに、一番GI値が高く、太りやすい主食が「食パン、95」「フランスパン、95」です。
逆に、GI値が低く、55前後にあるのが「玄米」「ライ麦パン」「全粒粉パスタ」など・・。

ようするに、胚芽や繊維が多いと、GI値は低くなるということです。
こういう科学的な数値があると、説得力がありますね・・・。

ただ、玄米、唯一の問題は、「食べにくい」ということでしょう。
食物繊維が強力ですから、じっさい食べにくいですが、これもよしあしですね・・・。

繊維があるものは、だいたい、なんでも食べにくいです。
しかし、食べにくいからこそ、大食を避けることができるのです。

白米は食べやすいので、ほとんど噛まなくてもどんどん食べられます。
しかも、白米は油脂との相性がバツグンで、副食によっては高カロリー食となります。

しかし、玄米は、すでに胚芽の部分に油脂が含まれています。
そのため、「あっさりとした副食が合う」というダイエット向きの主食なのです。

しかし、だからこそ、玄米は胃腸が弱っていると胃にもたれるかもしれません。
そういう時は、「玄米クリーム」がよいのです。

玄米クリームは、さまざまな体調不良や病気の治療に使われています。
玄米の豊富な栄養素を保ちつつ、胃に優しい料理法といえますね。

作り方は簡単で、玄米をミルサー等で粉にします。
それを3倍程度の水で加熱し、お好みの加減で召し上がればいいのです。

まあ、白米の「おかゆ」を強力にしたものですね。
これを主食にすると、強力なダイエット効果もありますので、たまには良いかもしれません。

また、圧力釜で調理すると、繊維もそんなに気になりません。
圧力釜で炊いた玄米の硬さは、「赤飯」程度になるのでオススメですよ。

いずれにしても、お米というのは、とてもすばらしい主食だと思います。
白米でも、玄米でも、副食に工夫していれば太ることもありません。

好みの問題ですから、どちらでもいいと思います。
ただ、玄米のほうが、ダイエット効果、美容効果が高く、さらに、手間いらず!

そういうわけで、オススメしているという感じです。
ぜひ、いちど試してもらえればいいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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