【肉食健康ダイエットの問題点】
このあいだテレビで肉食健康ダイエットを紹介していましたね。 
    寿命を延ばすワザという番組でしたが、ちょっと心配で書きます。 
一応、肉を食べて運動して20キロ痩せたとなっていました。 
    まあ、痩せるのは事実だと思いますが、健康を損なってもいいのでしょうか? 
肉食健康ダイエットというタイトルをつけていますが昔からある方法です。 
    低炭水化物ダイエットとかローカーボダイエットとか言われていました。 
この方法、確かに痩せるので効果はあるのですが副作用があります・・笑 
    どこかで書いたような気がしますが、まずカラダが臭くなること。 
たしかにたんぱく質も分解されてカロリーになりますが・・・ 
    炭水化物と違って、分解するときに毒素がでるのでそれが臭うのです。 
一般的には「加齢臭」のようなイヤなニオイだと聞きます。 
    臭くても痩せればいいと思う人もいるでしょうが、まだ問題があります。 
番組では肉はカロリーにもなるし筋肉として蓄えられるといっていました。 
    まあ、この発言には「うそつき!」と言いたくなりましたね。 
肉を食べて、カロリーを消費しない分は筋肉として蓄えられるのでしょうか? 
    テレビの本質を見るようでイヤですが、これは大嘘ですから。 
確かに筋肉は、お肉の主成分である「たんぱく質」でできています。 
    でも、肉を食べたら、そのまま人間の筋肉になるわけではありません。 
お肉が消化されて、分解されてアミノ酸となってから、筋肉が作られます。 
    それも、筋肉が増えるのは運動によって強い負荷がかかったときだけです。 
ようするに、ハードな肉体労働とか筋トレをしないと筋肉は増えないのです。 
    ただ肉を食べれば筋肉が増えるかのような言い方はヘンですね。 
また、筋肉を作るアミノ酸は、とうぜん植物からも作られます。 
    むしろ、本来、植物から作られるものだと思いますよ。 
世界最大の筋肉の持ち主は「ゾウ」ですが、完全な草食動物です。 
    人間がよく食べる「ウシ」さんも完全な草食動物です。 
肉など食べなくても筋肉は発達するのです。 
    あの陸上競技100メートルで世界記録を出したカールルイスもそうです。 
彼は世界記録を出した時は玄米菜食だったと聞いています。 
    まあ、その時だけダイエットのために玄米菜食だったらしいですが。 
だから、肉を食べなければ筋肉が強くならないというのもウソです。 
    ホント、テレビなどコノ程度ですからほどほどに見ましょう。 
また、かならず「専門家」の先生が出てきて解説をします。 
    でも、専門家というのは、その分野の専門家でしかありません。 
だからよく知っている分野はあるのですが、それ以外は素人かも知れないのです。 
    人間のカラダはそれほど単純ではありませんから、特定の分野だけでは分からない。 
でも、専門家は自分の専攻から言えば「こうなる」と解説しているのです。 
    しかし時に「まとはずれ」になることも多いようです。 
失礼な言い方になりますが「学者バカ」というコトバもあります。 
    自分の専門以外は無関心で教養のない方を言います。 
また、「業界と癒着」している専門家もいます。 
    業界と癒着しているのは官僚だけではないのです。 
そのような方は、自分の所属している業界の利益になることしか言いません。 
    ダイエットに成功しようが失敗しようが関係ないという方ですね。 
まあ、生きてゆくために仕方なくやっているのかもしれません。 
    自分の魂を悪魔に売ってしまったかわいそうな人だと思います。 
余談になりましたが、テレビも学者も正しいことは言わないことが多いです。 
    テレビは視聴率がすべてですから、視聴者が喜ぶことしかやりません。 
お肉が好きな人は多いでしょうから、こういう企画が出るんですね。 
    まあ、お肉を食べてもいいのですが、食べすぎには注意してください。 
肉食健康ダイエットをやると、痩せることは痩せますが生活習慣病の危険があります。 
    お肉を消化するのは非常に手間がかかるため、肝臓や腎臓にすごく負担がかかります。 
また、肉や乳製品を多食すると大腸の粘膜が劣化して大腸がんになりやすくなるのです。 
    まあ、若いうちなら健康ですから、肉食健康ダイエットでもダイジョウブかもしれません。 
でも、中年すぎてからこんなことをやると生命の保証はありませんよ。 
    肉食ダイエットもやめたらまた太るので、肉の多食をやめるわけにいきません。 
そして、肉食ダイエットを止められないまま長い年月がすぎると・・・ 
    生活習慣病にまっしぐらですから、気をつけてください。 
ついでに言うと、「肉を食べると元気になる」のもウソです。 
    この前のテレビと関係ありませんが、一般常識としてそういわれています。 
はっきり申し上げて、肉を食べても元気にはなりません。 
    消化器官に負担をかけ、本当はもっともっと疲れるのがホントです。 
それもたんぱく質と脂肪ばかりの物質ですから運動エネルギーにもなりません。 
    マラソン選手などでも、運動前に「炭水化物」を食べるのが普通でしょう。 
では、なぜ肉を食べると元気になると言われているかというと、理由があるのです。 
    それは、「ホルモン」の関係で気分が明るくなるというのが真相です。 
私も専門家ではありませんが、男性ホルモンが影響するらしいですね。 
    まあ、明るくなるというか攻撃的になるというか、仕事をするにはいいかも・・ 
違う言い方をすれば、栄養ドリンクに必ず入っているカフェインみたいなものでしょう。 
    本当に元気になるわけではありませんが、ここ一番ふんばる時に必要なこともありますね。 
だから、肉を食べると「気分的に明るくなる」というべきでしょう。 
    でも疲れたカラダにムチ打って、さらに胃腸に負担をかけていることは忘れないようにね。 
ちなみに男性ホルモンが優勢になると、女性でも毛深くなったりするらしいです。 
    肉食を多くすると、口ヒゲとかスネ毛とかが増えるので、この点も注意しましょう。 
まあ、ふつうお肉を食べると、クサイおならとクサイウンチの原料になるだけです。 
    たんぱく質は「大豆」に多く含まれていますので、こちらのほうがオススメです。 
大豆は「畑の肉」といわれるらいたんぱく質が豊富なのです。 
    また、女性ホルモンの役割をする「イソフラボン」も豊富なのでオススメですよ。 
もちろん、男性にも女性ホルモンがありますし、女性にも男性ホルモンがあります。 
    ようはバランスの問題ですが、どちらのホルモンも大事な働きがあります。 
ダイエットも大事ですが、健康を害してやるものではありません。 
    あまり勧められる方法ではありませんので念のため・・・ということで書きました。 
お肉が好きな方、ごめんなさいね・・・ 
    でも、食べてはいけないわけではありませんので。